若年発症のがh

摘要

小児がhは全国で年間2，000~2，500例の新規発症があり，うち45%程度が固形腫瘍である.神経芽細胞腫などの小児がhでは成人癌よりも短期間に腫瘍の増大をみるのみならず，原発巣の小さい場合にも転移を起こす.小児がhの外科治療は近年は臓器温存が基本概念であり，さらに，肝移植の応用など新たな外科治療の導入が 試みられている.小児がhは成人癌とは異なる生物学的特性や臨床像 を呈する.わが国における小児がh発症はおよそ年間2,500例程度と推定されており，小児がhの専門施設 以外で治療されることは稀であると考えられる.しか しながら，小児がhの症状は多様であり，成人領域の 外科医が初発時の小児がhに遭遇したり，成人癌の専 門医として相談を受ける機会は少なくないと思われる.