減量手術に必要なチーム

摘要

減量外科は1960年代にアメリカで開始されてから年々増加し，2008年の報告では世界で年間に約35万件が行われています.現在，米国では乳癌の手術件数よりも多いといわれています.減量手術をチーム体制で行うことについては，1991 年にアメリカのNational Institute of Health (NIH)は"Surgery for Severe Obesityと題したconsensus statementのなかで重症肥満に対する手術の要件の1 つに，「外科医，内科医，看護師，栄養士，運動療法士， 心理療法士など，複数の専門家で構成されるチーム(multi-disciplinary team)アプローチによって術前評価ならびに術後管理が行われること」と明記しています.国際肥満外科学会(International Federation for the Surgery of Obesity and Metabolic disorders ： IFS0)ゃァメリ力肥満代謝外科学会(American Society for Metabolic and Bariatric Surgery：ASMBS) からもチームアプローチの声明が出されています.