肝細胞癌に対する経皮的エタノール注入療法（PEI）

摘要

過去17年間（1983－2000）に272名の肝細胞癌患者（335病巣）に経皮的エタノール注入療法（PEI）を施行し，以下の成績を得た。 （1）治療に伴う重篤な合併症あるいは高度月千障害はみられなかった。（2）PEI後の治療部（局所）再発率は，3年累積で6．1％に止まり，高率に完全壊死が得られた。（3）PEI後の累積生存率は，全例で5年53．6%，8年27．9%であり，Child Aでは5年64．6%，8年35．1%とさらに良好であった。