保健師課程卒業生のワクチンに関する知識と意識 インフルエンザワクチン，肺炎球菌ワクチンならびにヒ卜パピローマウィルスワクチンについて

摘要

季節性ィンフルェンザは北半球では通常晩秋から早春にかけて流行する。ィンフルェンザウィルスは全ての年齢層で疾病を引き起こすが，感染率が最も高いのは小児である。しかし，重篤な疾患や死亡のリスクが最も高いのは，65歳以上の高齢者，2歳未満の小児，および年齢を問わずィンフルェンザ関連合併症のハイリスクとなる症状を有する者（例：1.慢性の呼吸器疾患，高血圧を除く心血管疾患など，②免疫低下状態，③妊娠中にィンフルェンザシーズンを迎える妊婦）である。米国ではこれらのハイリスク者に加え，ハイリスク者にィンフルェンザウィルスを伝播する恐れのある者（例：保健医療従事者，ハイリスク者の同居者，ハイリスク者をケアする人）に対してインフルェンザワクチンの勧告接種の対象者となっている。