百歳となったアルツハイマー病

摘要

Alois AIzheimerが，現在アルツハイマー病と呼ばれるに至った病理所見を呈する認知症症例の臨床病理像を提示したのは，1906年の11月3日の会議であった．初老期発症のアルツハイマー病症例であり，翌年に論文として報告されている．本年はこのアルツハイマー病の報告百周年ということで，それを記念する会合が各地で行われているが，本特集もその記念すべき年にアルツハイマー病の臨床，病理，基礎にわたって現状をまとめられたらと考えて企画したものである．