大動脈角牢離·大動脈瘤のガイドラインについて

摘要

種々の病態において数々のガイドラインがこれまでに作成·提案されている．ガイドラインとは本来，治療の有効性および患者予後の改善を目的とし，臨床医の診断·治療方針の場におけるよりどころとなる指針を指す．急性大動脈解離·大動脈瘤切迫破裂などいわゆる急性大動脈症候群も病態推移の早さ，診断困難な事例の多さ，致死率の高さよりガイドラインが最も助けとなる疾患群と思われる．本稿では急性大動脈症候群についてのガイドラインにつき適用の際のポイント　 展望などにつき考えたい．