UltrasonicalIy guided aero－cholangiography－肝切除断端に露出した胆管のドレナージ領域把握のための工夫－

摘要

胆道癌の完全切除には，肝切除を併施し肝内胆管のレベルで肝側の胆管切除を行うことにより胆管切離断端を癌陰性にすることが重要である。 これに伴い複数の胆管が肝切離断端に露出し，これらを確実に再建する必要がある。 術前の胆道造影所見や3D－CT画像を用いて再建の必要な肝内胆管を想定して術式を立案するが，術前の胆道造影で描出されていない胆管が肝切離面に露出したり，予定された胆管の切除レベルよりさらに肝側胆管を切除せざるをえなくなった場合，想定外の胆管が肝切離断端に露出することがある。