IPパケットを意識した無線リソーススケジューラの検討

摘要

3GPP（3~rd Generation Partnership Prqject）において，EvoIved UTRA and UTRAN（以下LJE：Long-terme VOlution）の検討が行われている.LTEでは，伝送遅延の短縮化のために再送処理（礼〔〕などのデータ伝送機能を基地局へ配置する．基地局はネットワークからユーザデータをIPパケットの形で受信し無線伝送ブロック（TB：Transport Block）を構築し，移動局に送信する．このような構成では，ひとつのIPパケットから分割されたTBのうち1つでも移動局に正しく送達できないとIpパケットに組み立てられず，送達できたその他のTB送信に要した無線リソースが無駄となってしまう. 本稿では，HSDPAと比較したuEのアーキテクチャ上の特徴を盤理し，このアーキテクチャにおいてIPパケットスループットが劣化する要因を指摘する．そして，解決策として基地局内の無線リソーススケジュ」ラが各移動局宛ての1Pパケット草に占める送達確認量の割合に基づきスケジューリングするアルゴリズムを提案し，ソフトウエアシミュレーションによりその評価を行う．その緒風位薬方式がRound Robip方式よりも商いスループットを出すことを確認した．またProportional Fairness方式と提案方式の適用領域についても評価を行い，移動局の移動速度が速い場合には提案方式の適用が望ましいことを示す.