早熟で風味が優れ食味良好なカンキツ「はれひめ」

摘要

カンキッ類の需要の拡大を図るためには、特徴のある多様な品種の育成が必要である。 カンキッ額の果実品質については、味が良いこととともに食べやすいことが求められており、重安な育種目標となっている。本品種は果樹試験場興津支場（現栄樹研究所カンキッ研究部興津）において、早熟で食味が良く、剥皮が容易でじょうのう腕が薄く、また、種子がなくて食べやすい、ミカンタイプの品種を目標として育成されたものである。平成2年5月、早熟で食味が良いが、やや小果でやや剥乾しにくく有械の「E-647」（「清見」×「オセオラ」）を種子親に、早熟で剥皮しやすく鯉核であるが、風味に乏しい早生ウンシュウの「宮川早生」を花粉親にして交雑を行ったハ一同年日月に株種後直ちにガラス室内に播種して育苗を行った。 平成4年4月に若花、結実の促進を図るために「宮川早生」を中間台にして高接ぎを行った。 個体番号は「K-220」であるり平成7年に初結実し、果実品質が優れていたため優良個体として一次選抜した。 平成8年4月より「カンキッ興津54号」の系統番ロケを付して千乗県から沖縄県までの31試験地においてカンキッ第8同系統適応性－特性検定試験を実施し、地域適応性の検討を行ってきたっ