ゥンシユウミカンに含まれるbeta.クリプ卜キサンチンに骨粗鬆症を予防する効果

摘要

骨密度が低下する骨粗鬆症は、高齢女性を中心に増加傾向にあり、寝たきりにつながることから社会問題化しています。それだけに骨粗鬆症を予防する研究が盛hに進められていますが、近年、栄養疫学の研究から、骨密度の低下に酸化ストレスが関与していることが明らかになつています。そこで、抗酸化物質を豊富に含む食品によつて骨粗鬆症を予防できるのではないかと考えられ、農研機構果樹研究所と浜松医科大学の研究グループは、ゥンシュゥミカンの産地として知られる静岡県浜松市の三ケ日地域の住民を対象にした栄養疫学調査を実施。これまでの三ケ日地域での閉経後の高齢女性を対象とした調査から、betaクリブトキサンチンの血中濃度が高い人は骨密度が高いことを明らかにしていましたが、今回の調査では、betaクリブトキサンチンに加え、ゥンシユウミカンに含まれる5つのカロテノイド類(リコペン、alphaカロテン、betaカロテン、ルティン、ゼァキサンチン)にも同様の効果があるかどうかが調べられました。