宍戸のミカター

摘要

4月11-12日、東京ビッグサイトで開催されたフラヮードリ—ム2015。展示などを通して、フロ—リスト達はどこへ向かっているのか、という点を中心に拝見いたしました。感心したのは「春、花でのおもてなし」をテ—マにした作品展示です。技巧的で緻密に計算し尽くされた土台設定で、もはや花のデザインコンテストというよりは、インテリアとしての完成度を競い合う場という印象でした。花職人は今や、空間デザインやインテリアコ—ディネ—トまでこなさなければならないのです。その一方で、完全に失われていたのが、植物の生命感ゃ温度感、気配感です。これまで日本の花デザインや文化の本流にあつた素材感ゃ趣が消されていたように感じました。