将来有望な新顔キノコ

摘要

21世紀のキーヮドは「健康」、「安全」、「環境」と言われており、これらの条件を満たすキノコ産業はこれからの発展が期待される。また、アウトドア志向や健康への関心の高まりから、「食」の対象としてのキノコへの関心が高まつてきており、キノコの需要は近年多品目化する傾向にある。このような時代背景のもと、林野庁の新規事業として「ニュータイプきのこ」の人工栽培化に向けた研究が各県の公設研究機関で平成8年度にスタートした経緯がある。最近のキノコ栽培は規模拡大が進行しており、「植物工場」化の傾向が強まっている。冷暖房を完備した周年栽培が進むにつれ、環境負荷が大きくなつてきていることから、小規模での循環型栽培体系の構築を前提とした新品目のキノコへの取り組みが見直されるようになつてハる。