ビオラ「F_1フローラルパワーシリーズ」の 栽培技術

摘要

ビオラはョー口ツバの原野や山岳地帯を原産地とし、園芸上は秋播き一年草として扱われている。現在の園芸品種は、野生種であるViola comutaを起源とし複数の野生種と交雑させ、小輪で多花の系統へと長年にわたり品種改良されてきたものである。日本国内の市場統計では、パンジと併せると苗物の年間出荷量の約15 %を占める花苗産業には欠かせない品目となつている。ビオラはパンジーに比べ、強健な性質で育てやすく、秋から春まで次々と咲き続けるため、秋花壇の定番としてー般家庭から造園まで幅広く利用されている。近年の品種改良の成果により、寒色系が中心であつたビオラに赤ゃピンクといつた暖色系の品種が加わりさらに用途が広がつてきた。