ブル一ベリーの休眠枝挿しによる 効率的な増殖技術

摘要

ブルベリを栄養繁殖する場合、3月中旬頃の発芽前から休眠枝を挿し木する「休眠枝挿し」が行われることが多い。苗木生産業者が増殖するほか、開園に伴う苗木のコストを削減するため、生産者自らが挿し木を行つている。しかしブルベリの挿し木増殖では、挿し木の発根特性が品種ごとに異なる、つえ、細心の注意をはらい、挿し木に適した環境をつくらないと発根しにくい。また安定した発根率を得るためには、揷し木方法にも注意する必要がある。そこで、効率的に良好な苗木生産ができる休眠枝揷し増殖技術を検討し、一定の成果が得られたので以下に紹介する。なお、増殖に当たっては、種苗法を遵守するとともに、品種によつては自家増殖を制限されている場合があるので注意しなければならない。