青森県のリンゴ栽培における干ばつの影響とその耕種的対策

摘要

リンゴは自根で栽培すれば、樹高が以上にもおよぶ大型の落葉果樹である。そのため、現在では、栽培しやすいように樹体の大きさを制限することを主目的に、台木としてマルバカイドウやわい性台木(M系、JM系など)に接ぎ木し、栽植するのが一般的である。これら台木に接ぎ木したリンゴ樹は、前者を普通台樹(写真1)、後者をわい性台樹(写真2)と称する。一般に普通台樹が主流であるが、早期成園化や初期収量の増大、また管理のしゃすさなどの点から、普通台樹よりもコンパクトにできるわい性台樹の栽植拡大が進hでいる。青森県では平成7年から国の改植関連補助事業に県費かさ上げ補助を行うなど、ン改植を推進してきたことによって、わい性台樹園はここg年で急速に増加し、現在では、栽培面積の2割以上、約4900おがわい性台樹園と、大きな規模となってきている。さらに、全国では3割以上がわい性台樹園である。