市場から見たイチゴの品種動向

摘要

現在では、冬の果実として定着した「イチゴ」であるが、一昔前は初夏を代表する果実として、われわれの味覚を楽しませていた。 栽培方法、品種、需要動向、それぞれが時代の流れとともに変化し、改良され、今のような形となったのであるが、イチゴの季節が「夏」であることは、どうもピンと来なくなっているのが実際である。 ベイチゴは元来、温帯地帯に広く分布していた。そしてかなり古くから食用されており、そのうちの北米に分布していた数種類が現在の品種になったといわれている。