サツマィモの生産と品種[第12回]品種編(5) 「パープルスイートロード」

摘要

紫サツマィモに含まれるアントシァニン色素に抗酸化性や高血圧予防などの機能性があることが明らかとなり、紫サツマィモは健康にょい食材として注目され、菓子などの加工品が大幅に増加した。北には、「アヤムラサキ」などの高濃度色素含有品種の開発があり、それらの品種からは抽出した色素が天然着色料に用いられているほか、紫いもパウダーやべーストが製造されて流通しており、加工品に利用しやすい形態となっている。一方、青果用紫サッマイモの需要も増えたが、加工用の品種は食味が劣って食用には向かず、青果用として栽培されている「種子島紫」などの品種は外観や収量性に劣っていた。そこで、紫サツマィモで食味.外観.収量とも優れる「ハープルスィートロード」を育成乙た。