芳香性マーガレット「風恋香」の育成

摘要

スペイン領カナリァ諸島とポルトガル領マディラ諸島を原産とするマIガレット(Argyranthemunm 属)は、江戸時代末期から明治時期にわが国に導入された。切りき培は、1912 (明治45)年に房総半島、1928 (昭和3)年に伊豆で始まり、約10 0年の歴史がある。鉢讓培は、199012)年の大阪花博を囊に広がり、国外から多くの品種が導入されるようになつた。 ョT 口ツバでは、マガレットは元々は花壇用の花きとして、ビクトリァ王朝時代から広く利用されており、日本のように切り花としての利用は少ないと言われている。このため、鉢物、花壇用マーガレットの育種はこれまでョー口ツバゃォーストラリアなど、比較的夏の気温が沒な地域で行われてきた。しかし、これらの地域で育成された品種では、夏の高温により開花抑制される性質が強く、秋からの出荷は困難である。