種子の湿潤低温処理によるブプレウルムの生育促進と品質改善

摘要

ブプレウルムはがくや菜の鮮やかな線色と音名い小花のコントラストが美しく、添え花として利用されている（写真1、2）。全国的に産地の広がりが見られるブプレウルムであるが、高温期に採集した種子を栽培に用いると、著しく節問伸長が不良で、葉が数十牧童なり、短縮茎のような症状を示すことがあり、症状の重い株は開花に至らないことが報告されている（写真3）。岡山県内のブプレウルム産地でも同様の症状が発生しており、開花に至る株でも生育差が非常に大きく、収穫期問が長くなる上に、菜先枯れ症状が発生しやすく、切り花品質の低下が問題となっている（写真4）。