新品種の栽培技術－西洋ナシ、越さやか－

摘要

新潟県における西洋ナシ栽培は晩生品種「ル　 レクチエ」を基幹品種に位置づけ、特産として振興を図っている。県内の西洋ナシ栽培面積は一九九七年の八三haのうち、ルレクチエ一品種が九五％以上を占めている。 このため、単二品種への片寄りすぎによる台風等の被害集中、収穫、追熱、出荷等の労力不足が指摘されてきた。それらの問題を解決し、さらにシリーズ出荷による西洋ナシブランドの位置づけを確立するために、県園芸研究センターにおいても既存の早生、中生品種や、育成系統の当県における適応性について検討を重ねてきた。 それらの成果として、当センターで育成した中生品種「越さやか」が平成十年十月二九日付けで品種登録されるに至ったので、育成の経過と特性の概要について紹介する。