市田柿（干し柿）の加工には適熟果を使用する

摘要

市田柿は、長野県飯田地域の在来カキより選抜された干し柿適性が良い系統から製造した干し柿である。 干し柿製造の歴史は古く、在来カキを原料とした干し柿製造は六〇〇年前から行われていたと言われている。 良質な干し柿として市場での評価も高く、昨年、市田柿（いちだかき、いちだがき）　は、地域団体商標を取得した。原料カキを剥皮直後の重量の約三五％程度となったときに果肉を凍み、さらに、乾燥を進めると表面に果実内の糖分が析出し結晶となる。