果樹産地放浪記温州ミカンは生産量一00万トンを切ることが目前、それでも価格は浮上しない！

摘要

平成一六年産温州ミカンの、開花時点での収穫予想集計は三四万トン前後のようである。 今年が不作年であることを考慮しても、産地では老木園はかなりべ夕花状態であることから）　 不作傾向なのは三〇年生以下の若木園で、新梢が多く発生して展葉も大きく樹勢が良好な樹であろう。しかし、このような樹勢の園地でも着花は比較的に多く、生理落果期の気象条件で大きく変動する可能性はあるものの、それでも樹冠内部に結実しやすい。 これまでも問々あったように、八月の結実調査では少なめに報告され、収穫時点で多くなるパターンである。 他方、現地では花糖が少なく、ミソバチの収蜜量が少ないと聞いているので、このような地帯では生理落果が多いと予想される。