千葉県のビヮ栽培に及ぼす 気候温暖化の影響

摘要

大気中の温室効果ガス濃度の上昇がこのまま続けば、一二世紀末に地球全体で年平均気温が約一-四-五.八。C上昇すると予測されている(IPCC第一作業部会報告書(二〇〇一))。果樹生産では気候の温暖化が、産業の根幹を摇るがす大問題となっており、温暖化の影響はすでにほとhどの樹種において広域的に確認されている(資料④)。農研機構果樹研究所では、全国の研究機関と協力し、各樹種において多くの地域.年次におけるこれまでの気象.生育等の情報を集約して、温暖化情報共有データベ.スの開発と栽培適地の移動などの将来予測を行うプロジェクトを平成二〇年から三力年かけて実施した。その中で、千葉県ではナシ、ビヮを対象に温暖化の影響解明に取り組hだ。