注目品種め栽培技術と留意点(45)熊本県におけるカンキッ 「肥の豊」の栽培実態

摘要

熊本県内の「不知火」は高接ぎを中心に栽培面積が拡大したが、露地栽培では樹勢が低下しやすく収量が少ないこと、高酸果実が多いことが問題となっていた。そこで、当研究所では、「不知火」の珠心胚実生から「不知火」よりも樹勢が旺盛で減酸が早い「肥の豊」を選抜、育成し、二〇〇三年三月二六日に品種登録された(第一 一二五二号)。二〇〇三年から熊本県内を対象として普及が始まり、二〇〇九年現在の栽培面積は三ニーhaとなっており、現在も増加しつつある。