自動車駆動用全節卷 スイッチ卜リラクタンスモータの開発

摘要

近年，資源枯渴問題や地球環境問題への関心が高 まる中，電動車分野においても環境負荷の低減CO_2 の排出削減)が求められており，低燃費化およびCO_2 の削減に有効なハイブリッド車（HEV)や電気自動 車が急速に普及し，車両の電動化が進hでい る電動化システムの主要コンポーネントである駆 動用MG (Motor Generator)は，埋込磁石型同期 モータ（IPMSM)が主流であり，広範囲な出力特性 を実現するため，多量の永久磁おを必要としてい る。MGに用いられている永久磁石は.高価なレア アース金属（Nd. Dy)が多く含まれ，これらを輸 人に頼る我が国においては，レアアースの深刻な供 給不足に直而し，将来にわたる安定供給が懸念され る.この問題に対して.最近ではMGのレアアース フリー化に関する研究が多数検討されている。中で も永久磁石を用いないスイッチトリラクタンスモ一 夕（SRM)は.ロー 夕が電磁鋼板のみで構成される ため，高強度，高耐熱といった特長を有しており， MG用途として広く研究されている。