わが国へのロシアLNG輸入開始とその問題点

摘要

10月26日，サハリン2の事業主体のサハリンエナージー社とロシア政府は，環境破壊を巡る問題を事実上決着させ，1年以内に事業を完成することで双方が合意した。 基地に通じるパイプライン工事が環境破壊をもたらすとロシア資源省が主張したことで，昨年の8月中旬以降工事は中止され，一時事業停止の危機に陥っていたが，ロシア国営企業ガスプロムへの経営権の過半譲渡（50％プラス1株）の要求も入れ，今回の合意に到った。