有機EL材料の技術開発

摘要

有機ELとは，有機Electro Luminescenceの略で，有機物に電界を印加すると自ら発光する現象をいう。 このような現象は1960年代から知られていたが，数kVの高電圧が必要であり，実用化にはほど遠いものであった。 しかし，1987年，コダック社のC．W．Tangらによる，数Vの直流印加で発光する驚異的な特性の有機EL素子に関する論文発表があり，次世代のディスプレイとして世界中の注目を集めた。