塗料用「バイロン」の技術と特徴について

摘要

「バイロン」は多価カルボン酸成分とポリオール成分との重縮合反応で得られる共重合ポリエステル樹脂である。これら原料の選択と重縮合反応段階のコントロールにより，目標とするガラス転移温度（Tg），酸価，水酸基価，分子量，比重等の樹脂特性を有する共重合ポリエステルを得ることができる。第1図に一般的な原料，共重合ポリエステルの樹脂特性とそれにより左右される塗料·塗膜の特性の関係を示す。 この関係を基本に，様々な特徴を有する共重合ポリエステル樹脂を創り出すことが可能となる。 「バイロン」はこの設計技術を鋭意探求し，更なる高機能を図った共重合ポリエステル樹脂である。