プロピレンの2016年上期国内消費2％減～アクリル酸健闘も小幅減－設備集約で内需縮小／IPA·オククノール·PPは堅調－

摘要

小社推定によるプロピレンの2016年（1－6月）国内消費実績は、207万2，000トンと前年 同期比で1．9％減少した。2015年5月に住友化学·千葉のクラッカーが、2016年2月には 旭化成·水島のクラッカーが停止して生産能力が縮小し、エチレン生産量（6．6％減）とと もにプロピレン生産量も7．5％減少（化学工業統計で259万5，857トン）したものの、アクリ ル酸向けがニケタ増と好調だったほか、主力のPP（ポリプロピレン）向けが前年並みの消費量を維持したことなどから、プロピレン消費は小幅な減少にとどまった。