SM、2014年世界需要は微増～中国EPS市場が伸び悩み－2015年は上向きも力強さ欠く／定修明けが焦点－

摘要

SM（スチレンモノマー）の2014年世界需要は、前年比1％未満の微増にとどまった模様だ。供給面で商は目立った新増設がなく、設備トラブルもあって需給逼迫が予想される局面もあったが、中国でEPS（発泡ポリスチレン）向けの需要が伸び悩んだことが響き、特に年後半にかけて市況も弱含んだ。2015年は前年より上向くものの、需要成長は2％程度にとどまる見込み。ただ、足元は4～5月にアジア地域で定修が集中していることでタイト化方向に向かっており、定修明け後のマーケットが短期的な焦点になりそうだ。