紙おむつを取り巻く変化を探る①～トレンドとメーカー各社の動向－乳幼児用はアジアシェア獲得が命題／大人向けは国内が伸長－

摘要

祗おむつ関連の需要が活況だ。乳幼児用おむつは新興国の経済成長に伴い高い成長を見せているほか、国内向けも堅調。大人用おむつに至っては高齢化や軽失禁用の普及などに伴い国内市場が需要の伸びを牽引する。日本では1980年代に希おむつに変わって急激に存在感を増し、現在は乳幼児用の浸透率が8割以上（実質的にはほぼ100％とみられる）。飽和した感もある同市場ではあるが、海外展開はこれから。さらなる機能向上の余地もあり、今後も各社の開発競争やトレンド変化からも目が離せない。今回の特集では、紙おむつの川下～川上に亘る各製品の拡大戦略や開発方針などを取材した。