三菱化学、PTA事業のグローバル化加速～技術本部もインド移管－ライセンス供与なども選択肢に／進出先有力企業と連携視野－

摘要

三菱化学はPTA、（高純度テレフタル酸）事業のグローバル化を加速する。昨年、事業本社機能をシンガポール子会社へ移管したのに続き、今年6月までに技術本部機能も最新鋭プラントの稼働を控えるインド子会社へ移す。予定通り年内に国内のPX（パラキシレン）およびQTA（一段酸化法による低コストグレードのテレフタル酸）プラントを停止すれば、同社が取り組んできた一連の事業構造改革は一段落。2011年以降、世界最高水準のプロセス競争力を生かしたライセンス供与や、海外メーカーとの連携といった戦略も柔軟に織り交ぜ、成長著しい新興市場で一層のプレゼンス拡大を図る。