圧縮応力場における合金化溶融亜鉛めっき皮膜の塑性変形挙動解析

摘要

合金化溶融亜鉛めっき鋼板は優れた耐食性、塗装性、溶接性をもち自動車車体を始め多くの分野で広く用いられている。これらのめっき皮膜は数種の金属間化合物相（地鉄側からΓ, Γ_1, δ_(1k), δ_(1p), ξ）で構成されているために、プレス成形等の過酷な変形時に地鉄の変形に追従できず破断が生じる。ただしこのような場合でも、鋼板基盤からの容易な剥離は起こらずめっきの持つ機能が失われることはない。