ァレルギ一性気管支肺ァスペルギルス症(ABPA)

摘要

Crofton分類11におけるサブグループとして '喘息性肺好酸球増加症'が挙げられているが， Reederらが提唱したPIE症候群には'喘息性 肺好酸球増加症'という分類名はない.喘息症 状を伴い，末梢血の好酸球が増加し胸部の異常 陰影を認める病因として様々なものが報告され ているが，なかでも真菌をはじめとする微生物 の吸入や薬剤（アスピリンやペニシリン，サラゾピリンなど）の使用，あるいは寄生虫（回虫や 住血吸虫など）の感染などが挙げられる.この ような原因の中でァスペルギルス気道感染を 契機としたアレルギーを主体とする病態をァレ ルギー性気管支肺ァスペルギルス症(allergic bronchopulmonary aspergillosis: ABPA)と称す る.