鉄鋼事業除き軒並み増収へ

摘要

神戸製鋼所がこのほど発表した今期2015年度のセグメント別（連結）見通しによると、対前期比の売上高は鉄鋼部門を除いて軒並み増収となる見通しだ。l方、経常損益は増益と減益が半々に分かれ、鉄鋼事業部門、アルミ·銅事業部門、神鋼環境ソリューション、その他が増益となる見通し。【鉄鋼事業部門】売上高7、900億円（前期比1.0％減）、経常利益350億円（同22.0％増）＝鋼材については原油価格下落に伴うエネルギー関連需要の減少は懸念されるものの、造船向け需要などは堅調に推移すると想定される。また、国内自動車向けの需要も期初は需要家の在庫調整などにより弱含みとなる見込みだが下期に向けて回復するものと見られ、鋼材販売数塁は前期を上回る見通し。鋼材販売価格は主原料価格の低下に伴って前期を下回る見込みだが、原料価格との差であるマージンの維持·改善に向けて需要家との交渉を引き続き進める方針。一方、鋳投網品の売上高は国内造船向けの需要が引き続き堅調に推移、チタン製品の売上高も需要が引き続き堅調に推移すると見込まれることから、いずれも前期を上回る見通し。