苦渋を糧に適正価格追求--需要減と市況低迷、電力費上昇

摘要

昨年の総括を聞かせて下さい。　経営的に見て非常に苦しい1年だったと言わざるを得ない。東京電力管内における電力料金値上げがコストアップとして重く響いた。数量ボリュームの落ち込みと価格低迷もあり惑い要素が重なった。販売については昨年2－3月あたりは手応えがあったが4月になって空気が変わった。その流れは下期も続いた。建設分野は確かに回復傾向にあったが、造船や建機分野の落ち込みが尋常ではなかったこともあるだろう。メー、カーの全国生産は　月平均8万トンペー　スが維持できなく　なっている。平鋼業界が大きな岐路に立たされた年になった。こうして話していると悪いことばかりだ。だが、社内について言えば明るい話題もあった。年間通じ本社工場が完全無災害であったことだ。コスト低減など色々と苦労もあったであろうが現場は良くやってくれたと恩一つ。