食品の放射能汚染とリスク·コミュニケ一シヨン

摘要

3月11日，地震と津波により福島第一原発で事故が発生し，大量の放射性ヨウ素および放射性セシゥムが放出された.そして，19日には福島県で汚染した牛乳が発見され，20日には福島，茨城など各地のほうれん草などからも汚染が発見され， 政府は県単位の出荷制限を実施した.汚染の最大値は3月20日に発表された茨城県産ほうれん草の54,100 Bq/kgの放射性ョゥ素であった.放射性ョゥ素による汚染はその後急激に少なくなり，4月19日にみっかった福島県のイカナゴ稚魚の3,900 Bq/kgを最後に，基準を超えた食品はみつかっていない.これは放射性ョゥ素の半減期が8日と短く，1力月強でその量は1/16，事故から6力月後には1/400万以下になっているためと考えられる.