薬用化粧品·化粧品における薬事法と景品表示法·公正競争規約

摘要

薬用化粧品·化粧品の広告における訴求表現は，主に薬事法と景品表示法の2つの法律によって規制されています。薬事法では，「品質，有効性及び安全性の確保のために必要な規制」とされており，景品表示法では「一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為の制限及び禁止について定めることにより，一般消費者の利益を保護する」とされています。「売り買い」を基準に平たく表現すれば，薬事法は「売る」側に対して広告訴求できる「項目」を規制し，景品表示法は「買う」側の視点から広告訴求できる「程度」を規制していると言えます。そして，詳細な内容が「医薬品等適正広告基準」「化粧品等の適正広告ガイドライン」，並びに「化粧品公正競争規約」に示されています。