【第2回】香粧品開発に役立つ特許の知識化粧品の全成分表示義務化に伴う日中韓のアジア3極での特許戦略への影響

摘要

前回（2月号掲載済み）及び本稿，次回（6月号掲載予定）において筆者らは，特許出願を代理することを日常業務とする弁理士の視点からみて，香粧品の開発者，知財担当者の方々が知っておくべきと思われる特許に関わる情報を紹介したい。今回は，2001年4月から，日本において化粧品の規制緩和に伴って医薬部外品を除く全ての化粧品について，全成分表示が義務づけられたことに伴って，化粧品分野の特許戦略がどのように変化したかについて検討したい（あわせて，中国·韓国での状況についても触れたいと考えている）。