開発教育とESD

摘要

今，「持続可能な開発のための教育の10年」（以下，「ESD の10年」）を終えての現状を踏まえると，それが単に一過性のキャンペーンとして歴史的にふりかえられるものになってしまうのではないかとの危供がある．ESDには，今後，その高邁な理念を理念のままとしてではなく，実際的な教育運動として現場に落とし込んでいけるかが問われている．その問いにこたえるため，ESDと開発教育がどのような融合を図っていけるのか，これからもっと論じていく必要性が改めて生じている．