新エネルギーによる地球温暖化対策:事業化が進む風力発電

摘要

風の運動エネルギーを風車により回転という動力エネルギーに変え，発電機を動かして電気エネルギーに変換する風力発電は，世界で最も急速に伸びているエネルギー源である．2001年，2002年にはそれぞれ700万kW近い風力発電が新たに運転を開始し，設備導入量は過去5ケ年に年間平均32％増加している．国内においても官民の努力により風力開発は同様に急速な伸びを示している．本稿では風力発電がおかれた現状を述べるとともに，J－POWER／電源開発㈱が開発した事例を示しながら今日の風力事業が置かれている状況を紹介する．