マルスシステムにおける本番実データを使用した性能検証方式の実現（性能検証方式実現のための実時間シミュレータ導入）

摘要

従来の性能検証は、シミュレータを用いて、マルスでの最繁忙期（指定券に着目すると、お盆や年末年始·行楽シーズンの1ヶ月前発売の10時を指す）を想定したハイトラフィックなトランザクションを発生させて行っているため、ハイトラフィック試験と呼ばれている。ハイトラフィック試験で使用しているシミュレータ（以下、現行シミュレータとする）のシミュレート対象は、指定券発売のようなマルスにおける代表的な操作のみであったが、今回シミュレータの機能を改善し、より本番の状態に近い条件での性能検証が可能となったため、その内容を紹介する。