無線LANとBluetoothを用いた屋内ポジショニングシステムの性能評価

摘要

本稿では，無線LANとBluetoothを用いた屋内ポジショニングシステムの性能評価が行われている．まず，Bluetoothを測位範囲の限定のために補助的に用いる無線LANポジショニング方法の検討が行われている．大学ビル内の廊下にてBluetooth発信機の間隔を5m，10m，15m，20m，25mずつ，等間隔に設置して平均測位誤差を求めた結果，Bluetoothの設置間隔を15m以下にした場合，平均誤差が小さくなることが確認されている．続いて，Bluetoothを無線LANと同じく環境分析型の測位に用いた場合の測位精度が検討されている．両者の受信情報を用いる方法の異なる混合型，平均型のポジショニング方法の検討が行われており，実験の結果従来の方法と比べて平均測位誤差が小さくなることが示されている．