XMLいこよる手術支援システムの空間構造記述とその誤差解析への応用

摘要

3次元位置計測技術を用いて実空間と計算機内の仮想空間を統合して手術支援を行うシステムにおいて高い精度を実現するためにシステムの誤差解析を行う研究がされている．システムの誤差はそのシステムを構成する要素の特性や配置によって変化するため，システム全体の構成を把握する必要がある．従来手法としてグラフ表現によりシステムを記述するレジストレーショングラフがあげられる．我々はシステムの構成要素にそれぞれの設計情報を含ませることにより，誤差解析を容易に行えるようにレジストレーショングラフの拡張を行う．このシステムではユーザーはシステムの設計情報だけを記述すればよく，そこでどのような誤差が発生するのか意識する必要はない．さらにシステム構造のXMLによる記述をおこなう．実際のシステムに適用をおこない，システムの有効性を検証する．