ストークスパラメーターの測定による偏波変動検出式光ファイバセンサにおける位置検出の検討

摘要

防犯や防災を目的とした光ファイバを用いたセンサシステムは、現地での給電が不要であること、及び落雷による障害を避けることができることなどからその需要が高まっており、異常発生時の位置特定が可能な光ファイバセンサも検討されている[1][2]。 以前我々は、簡易な構成で構築が可能な偏波変動検出式の光ファイバセンサ(落石検知センサ)において、落石発生位置の特定方法について検討を行い、初期の光強度を低レベルに調整した場合の位置測定精度が±300m程度であることを報告した[3]。 しかしながら、実際の線路では初期の光強度を常に低レベルに調整することは難しい。 そこで今回我々は、任意の偏光状態かちの変化を捉えて位置特定をするために、ストークスパラメータを測定する方式の検討を行った。 その結果、±400m程度の精度で位置検出することができることを確認したので報告する。