DOCSIS CATV/HFCネットワークにおけるリクエスト·クラスタ割当て方式

摘要

CATVネットワーク上でのデータ転送の規約としてDOCSISがデファクト標準となっている．DOCSISでは上りチャネルのリクエスト·クラスタ割当て方式としてバイナリバックオフ方式を採用しているが，この方式では必要以上に大きなリクエスト·クラスタを割当てるため，効率的なデータ転送を行うことは困難である．そこで本稿では，負荷状況に応じてリクエストクラスタの大きさを動的に決定する方式を提案する．提案方式の性能を評価するため，計算機シミュレーションを行い，バイナリバックオフ方式と提案方式とを比較した．その結果，提案方式では高負荷時においてバイナリバックオフ方式よりも遅延時間が小さく，リクエスト·クラスタの利用率が大きくなることが示された．