OpenFlowのためのプロトコル別テーブルを用いたフローテーブルマッチング高速化方式

摘要

ネットワーク装置のコントロール機能と転送機能が分かれており，管理者がコントロール機能を自由に変更することができるSDN（Software Defined Network）が，現在，着目されている．このコントロール機能で定義した命令を実行するため，OpenFlowスイッチでは，条件とアクションなどの組（フロー）を持つテーブルを探索し，入ってきたパケットがマッチした条件に応じたアクションを行う．OpenFlowバージョン1.5.1では，複数のフローテーブルを用いてパイプライン化するMFT（Multiple Flow Table）方式を追加したが，テーブル数が増えていくと共に，マッチング速度が低下することが懸念される．そこで本論文では，フローテーブルをプロトコル別に分け，各テーブルで，複数のエントリを同時にマッチすることで，フローテーブルのマッチングの高速化を図る方式を提案する．