ディスプレイ解像度とスクリーンタイプがコンテンツ視聴中の生理·心理状態に及ぼす影響

摘要

本稿では、ディスプレイ解像度とスクリーンタイプがコンテンツ視聴中の生理·心理状態に及ぼす影響についての評価実験を行った．4K対応65インチ液晶テレビとA3サイズの4Kタブレットを用いて、解像度の異なるTVコンテンツ視聴を行った．解像度は4Kと2Kであった．その結果，65インチTVで4K映像を見た場合，多くの心理指標で2K映像との間に有意差や有意傾向が見出されたが、A3サイズの4Kタブレットでは、風景のコンテンツのごく1部の心理指標（「細かさ」「清涼感」「楽しさ」等）にのみ有意差や有意傾向が認められただけであった。しかし、生理指標における脳血液動態（NIRS）の値は、65インチTVの結果と同様に、風景のコンテンツ視聴中において、4K映像の方が2K映像に比較して有意に大きく、また心拍数も65インチTVの結果と同様に、自然の風景のコンテンツ視聴中において、4K映像の方が2K映像に比較して有意に小さくなった．