磁気式モーションキャプチャにより計測された準周期運動の内挿と外挿

摘要

磁気式モーションキャプチャやデータグローブは前腕回旋や下肢回旋などのy軸まわりの回転運動や手指動作を取り扱うことができるが，データに雑音が重畳しやすく，筋肉の動きによりセンサの固定位置がずれる問題点などが存在する．本研究では，まず，磁気式モーションキャプチャ出力の統計的性質を検討し，運動によるセンサ位置がずれる問題にも対応可能な計測手法を提案した．次に，任意の2舞踊動作の各関節時系列角度データをフーリエ変換し，関節間の位相に注意しながら周波数領域で合成と逆変換を行うことにより，準周期運動に対する動作合成を行った．関節中心点推定とフーリエ変換に基づく合成との妥当性を検討するため評価実験を行ったところ，妥当性が示された．