視線と表情を持つ擬人化エージェントのインタラクションによる印象変化

摘要

人のコミュニケーションにおいては，言語情報によってだけでなく，顔や視線の向き，顔の表情，ジェスチャー，パラ言語などの様々な情報が組み合わされ，意思や感情が調節されて伝えられる．さらにこれらの情報はお互いのインタラクションによってダイナミックに変化する．本報告は，擬人化エージュソトの顔が発するノンバーバル情報の組み合わせが人に与える印象はついて，また，インタラクションに伴うノンバーバル情報の変化が人に与える印象について評価実験を行う．実験の結果，エージェントの視線と表情の組み合わせが印象を強調する効果があること，ユーザからのインタラクションも印象の強調効果があることを示す．エージェントの行動を適切に組み合わせることにより人に与える印象を操作できる可能性があることを示す．